牡牛座の2本の角のうち、ζ(ゼータ)星側の先端に“かに星雲M1”と呼ばれる星雲があります。
この星雲は、天文学的に大変注目されているのです。

1054年に、超新星の大爆発を起こした成れの果ての姿として、天文ファンにはお馴染みです。
その四方に伸びた突起のような形が、まるでカニの足のように見えるところからこう呼ばれるようになったのです。
小さな望遠鏡では、トランプのダイヤのような形がぼんやりとしか見えませんが、暗い夜空で見る機会があれば、一度は見ておきたい天体の一つです。
また、あまり一般的には知られていませんが、牡牛座流星群というものもあります。
毎年11月初旬から中旬にかけて、プレアデス星団の辺りから星が流れるのが観測できます。
数は1時間に1~2個と少ないのですが、運がよければ火球のような明るい流星もあったりして驚くことがあります。