たまには夜空を見上げよう

ベテルギウスが明るさを変えるのはどうしてでしょう。
表面温度が低いために赤く見えるのですが、実はその大きさは太陽の700～1000倍の間で膨らんだり縮んだりしているのです。

ベテルギウスは、年老いて不安定な“赤色超巨星”と言うのが正体だったのです。
ベテルギウスの表面温度が約3800度なのに対して、リゲルの表面温度は12,000度もあり、それで白く見えるのです。
このリゲルを6cm100倍くらいで覗いてみると、すぐ側に7等の小さい星がくっついているのが見えます。
まるでお母さんにくっついている小さな子供のようで、可愛い印象ですよ。

オリオン座は、一番形が整っていて美しい星座だと言われています。
子供の頃、北斗七星とカシオペア座の次に覚えたのはこの星座ではないでしょうか？

真冬の南天高く並んだ三つ星を目印にすると簡単に見つけられると思います。
そのベルトを挟んで赤い一等星のベテルギウスと白い一等星のリゲルが光っています。
この二つの星がオリオン座で一番目を引くのは間違いありません。
この色が赤と白だと言うことから、源平合戦になぞらえてベテルギウスを平家星、白いリゲルを源氏星と呼ぶ地方もあるくらいなのです。
このベテルギウスは変光星で、5年半くらいの周期で0.4～1.3等星まで明るさが変わりますので、よく観察しているといつもより明るかったり、暗かったりする面白い星なのです。